胃底腺ポリープは周囲の粘膜と同じような色調を呈する大きさ2,3mmの小さなポリープで、胃体部、特に大弯側に複数みられることが多いです。H.pylori陰性できれいな胃に発生します。今後、H.pylori陰性者の増加に伴い、遭遇する機会も増加することが予想されます。また、胃食道逆流症(GERD)などでプロトンポンプ阻害薬を服用するとポリープが腫大したり、数が増加するとの報告もあります。胃底腺ポリープでの癌発生例も報告されていますが、その頻度はきわめて低いので心配する必要はありません。特に治療する必要はありませんが、1〜2年に一度は経過観察として、胃カメラ検査を受けることをお勧めします。