超音波検査

超音波(エコー)検査

超音波(エコー)検査とは

超音波検査の原理は、一言でいうと「超音波を物質にあてて、跳ね返ってきた情報を画像に変換して映し出す」ことになります。
超音波とは、人が聴くことができない高い周波数の音波です。
この超音波を皮膚の上から臓器に当て、跳ね返ってきた超音波(反射音)を処理し、画像として表します。「何の臓器・組織にあたって跳ね返ってきたか」によって受信する信号が変わるため、内側の様子をより鮮明に知ることができます。
さらに、超音波検査では「血流」もリアルタイムで測定できるため、心臓の動きや血管、各臓器の血流についても計測することが可能です(*当院では心臓の検査については対応しておりません。)

病気の診断には、画像診断が重要な役割を占めます。
超音波検査は痛みもほとんどなく、レントゲンやCT検査のように放射線被爆を心配する必要もありません。またMRI検査より安価で済み、状況によってはMRIと同等の鮮明な画像を得ることができます。

当院の超音波(エコー)検査の特徴

当院の超音波(エコー)検査の特徴
当院では専任の女性検査技師により各種超音波(エコー)検査を行っております。
頸部血管エコー甲状腺エコー乳腺エコーについては、完全予約制となっております。こちらの検査については専任の女性検査技師により検査を行います。
腹部超音波(エコー)検査については、診察の結果により緊急で行う場合もあります。その際は、院長による検査もしくは専任の検査技師による検査のいずれかになります。
検査で追加の精査が必要と判断いたしました際には、責任をもって、それぞれの分野の専門病院へご紹介いたします。

当院で可能な超音波(エコー)検査

  • 腹部エコー
  • 頸部血管エコー
  • 甲状腺エコー
  • 乳腺エコー

*すべての検査が予約優先となります。

腹部エコー検査について

腹部超音波検査(腹部エコー検査)では、お腹の臓器に炎症やがんなどがあるかどうかを診断します。具体的には、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺および子宮、腹部大動脈などを観察します。
検査は、お腹を出して仰向けに休んだ状態で行います。「超音波」を通しやすくするためのゼリーを塗って、探触子(プローベ)と呼ばれる機械をお腹に当てて検査します。検査時間はおおよそ15分程度です。痛みや苦痛はほとんどありませんので、安心して気軽に受けていただくことができます。また、症状や気になることなどについて、お話をしながら検査を受けていただけるため、その関係する臓器をより入念に調べることができます。

*腹部エコー検査を受ける方へ

腹部エコー検査を受ける前(約6時間)は食事を抜いて頂く必要があります。
午前中に検査を受ける方は朝食を、午後に検査を受ける方は朝食を軽く摂取し昼食を抜いてご来院ください。
牛乳などの脂肪分を含む飲み物も控えてください。また排尿後だと見えにくくなってしまう臓器もあるため、検査直前は可能な限り排尿せず検査を受けるようにしてください。

腹部エコー検査でわかること
  • 脂肪肝、慢性肝疾患
  • 肝腫瘍(肝細胞がん、管内胆管がん、転移性肝がんなど)
  • 胆嚢ポリープ
  • 胆嚢結石
  • 胆のうがん
  • 総胆管結石
  • 胆管がん
  • 膵腫瘍(膵臓がん、IPMN、膵NET、膵のう胞など)
  • 脾腫
  • 脾腫瘍
  • 腎結石
  • 腎腫瘍
  • 水腎症、尿管結石
  • 副腎腫瘍
  • 腹水
  • 子宮筋腫
  • 卵巣腫瘍
  • 腹部大動脈瘤 など

頸部血管エコー検査について

頸動脈は全身の動脈硬化を反映すると言われています。
動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールなどが沈着(プラーク)して血管の壁が厚くなったり、硬くなったりして、弾力性を失った状態のことです。それにより、心臓病や脳血管疾患などいろいろな病気を引き起こす要因となります。また、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病と強く関係しています。
頸動脈をエコーで観察することによって動脈硬化(プラークの性状、大きさ、狭いところがないかどうか)を評価することができます。

甲状腺エコー検査について

甲状腺は頸部前方、のどぼとけの下にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンという体に必要不可欠なホルモンを造っています。甲状腺エコー検査は超音波を用いて甲状腺の大きさや内部を観察して異常病変がないかを調べることができます。

甲状腺エコー検査でわかること
  • バセドウ病
  • 橋本病
  • 甲状腺炎
  • 甲状腺腫瘍(良性、悪性)など

乳腺エコー検査について

乳腺の検査にはエコーとマンモグラフィ、MRIがあります。 超音波検査はしこりの評価という点においては、マンモグラフィよりも優れています。しこりの形状、浸潤や乳管拡張といった周囲組織との関係、しこり内の状態の評価には超音波検査が適しています。また、超音波検査には痛みや被ばくといった体への負担がないため、妊娠中や授乳中の方を含め、幅広い方が検査を受けられます。

乳腺エコー検査でわかること
  • 乳腺嚢胞
  • 乳管内乳頭腫
  • 乳腺線維腺腫
  • 石灰化
  • 腫瘤
  • 乳管拡張症
  • 乳腺症 など

検査費用

腹部エコー検査

3割負担
約1,500円
1割負担
約 500円

頸部エコー検査(頸部血管エコー、甲状腺エコー)

3割負担
約1,500円
1割負担
約 500円

乳腺エコー検査

3割負担
約1,100円
1割負担
約 400円